みなさんこんにちは。花の便りが聞かれる頃となりましたが、お元気にお過ごしでしょうか。
東京は新緑が眩しい季節となってまいりました。私個人としては、少しずつ過ごしやすくなってきたのかなという印象を抱いています。
さて、今回とろみ剤をつけたお茶は、鹿児島市にある特香園さんの知覧茶金印という煎茶です。なぜ今回こちらを選んだかといいますと、理由は2つあります。
1.とろみ剤の有無に関わらず、苦味渋味が少なく、まろやかで飲みやすい。
2.とろみ剤を付けて飲んでも、知覧茶の持つ優しくまろやかな風味が20分、30分経っても継続して味わえる。
このような理由から今回選ばせていただきました。では、以下に特香園さんの知覧茶金印にとろみ剤を加えたらどうだったかをお話していきます(^ー^)
とろみ茶概要
【試飲日】
・2022年3月13日
【使用茶葉】
・知覧茶 金印(特香園),リーフ,100g 1,000円
・名称:煎茶
・原材料名:緑茶
・原料原産地:鹿児島県
・賞味期限:2022年9月末
・茶葉の状態:パッケージを開けた瞬間、ほのかに芋栗カボチャのような香りを感じる。葉は多少粉も紛れているが、概ね細く撚れている。茶葉の色は、濃い緑色と黄緑色が5:1ぐらいで混じり合っている。
【抽出条件】
※1人分
・使用茶器:急須
・茶葉の量:2g
・お湯の量:150ml
・お湯の温度:70~80℃
・滲出時間:1分
【加えたとろみ剤】
・つるりんこQuickly(クリニコ)
・付加量:段階2中間のとろみ Moderately thick(日本摂食嚥下リハビリテーション学会嚥下調整食分類2021)で試した。
今回は、上記湯量150mlに対し、つるりんこQuicklyを2.5g~3g加えた。
※注意:適したとろみの強さは、それぞれ召し上がる方の摂食嚥下機能によって異なります。とろみ剤は、お近くの摂食嚥下に詳しい医師、歯科医師、看護師、管理栄養士、言語聴覚士等に相談の下、正しく使用してください。
とろみ茶にした感想
とろみ剤を加えても、優しく上品な味わいを楽しむことができました。しかも、その風味は淹れてから20分、30分経過しても続きました。お飲みになる方の嚥下機能や介助する方のマンパワーによっては、一杯150mlのとろみ茶を20分、30分かけて飲むこともあるかと思います。その際に「風味が落ちて美味しくない」「もはや何を飲んでいるかわからない」という感想には至りにくそうなとろみ茶だと個人的には思いました。
【水色】どのとろみ茶にも共通して言えることではありますが、とろみ剤を加えると濁りが出ました。ただ、この優しい黄緑色を眺めていると、羊羹のような和菓子と合わせて飲みたいなと個人的には思いました。
【香り】どのとろみ茶にも共通して言えることではありますが、とろみ剤を加えると香りは弱くなりました。ただ、繊細で円やかな芋っぽく甘い香りを、20分、30分経ってもほのかに感じられました。また、市販のとろみ緑茶であったり、ペットボトルの緑茶にとろみ剤を加えたものと比べると、人工的でなく自然な香りというのを実感できました。
【味】ここまでに何度か挙げさせていただきましたが、嫌な渋味や苦味が舌に残らず、上品で円やかな味わいでした。「知覧茶を飲んでいる」という実感が湧くようなとろみ茶でした。勿論、市販のとろみ緑茶であったり、ペットボトルの緑茶にとろみ剤を加えたものと比べると、人工的でなく自然な風味を味わえました。
【その他】この写真の時には無かったのですが、稀に毛茸(もうじ:※注1)がごく一部のとろみ剤と絡まり、結晶のように浮いたこともありました。私の夫は「ホコリみたいなのが浮いている」と呟いていましたが、ホコリではないです!毛茸が浮くお茶は、上等なお茶であると言われます。しかし、飲み込みの際に誤嚥の要因にならないか?とどうしても気になる方は、この毛茸の部分を避けても良いでしょう。
※注1:毛茸(もうじ)とは、若い葉の裏面にある細かい白い毛。葉が生長するに従ってなくなる。
今回は、特香園さんの知覧茶 金印にとろみ剤を加えていきました。
鹿児島市呉服町にある本店は、名店に相応しいお淑やかな面持ちのお店です。お近くにお住まいの方も、遠方にお住いの方も、美味しい日本茶を求めに足を運ぶ価値は十分あると思います。
※とろみ剤は、特香園さんを含め、一般的にお茶屋さんには置いていません。とろみ剤は、お近くのドラッグストアやインターネット等で購入できます。
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